岡山県真庭市の住民組織・吉縁起村協議会は29日、県内初の無人販売・キャッシュレスのスマートストアを真庭市吉にオープンさせた。地域住民の利便性の向上を目指し、市内外の中山間地域の店舗拡大の足掛かりにする。
同地区周辺にスーパーやコンビニがなく、住民の要望を受けて計画。AIを活用した発注予測で売上や利用者の増加を目指し、人件費削減など経営の効率化を図る。
民家の木造2階建ての一部(約10平方メートル)を改装して米や調味料、飲料など100品を取りそろえ、午前7時から午後8時まで営業。
利用者は、事前に専用アプリでクレジットカード情報を登録。店頭にあるQRコードにスマホをかざして入店し、購入したい商品のバーコードを読み取り、画面上で決済をする。
月に2回、隣接するスペースで地域の特産品や手作り加工品も販売していく。
初日は鈴木晶徳同協議会長ら関係者がテープカットでオープンを祝い、家族連れらが続々と訪れて利用した。
同所の杉原早苗さん(66)さんは「買い物が以前よりも便利になった。地域のにぎわいにもなるとうれしい」と話していた。
同協議会は市を含め地元の5団体が昨年12月に設立した。