岡山県内最大のソバの産地、真庭市の蒜山高原で24日、今季の収穫が始まった。夏場に雨が少なく好天に恵まれて順調に生育し、昨年並みの35トンの収量を見込む。
81軒の農家が約46ヘクタールで栽培。7月下旬から8月中旬にかけて種をまき、9月に真っ白な花を咲かせた後、秋の深まりとともにふっくらと実を付けた。
1000メートル級の山が連なる蒜山三座を望む畑。ひるぜん蕎麦生産組合から依頼を受けた作業員が専用のコンバインを動かし、小さな実を茎ごと刈り取っている。収穫作業は約2週間続く。
機械で乾燥させ、県内外の製粉メーカーやそば店に出荷。第三セクターが運営する蒜山下徳山の「そばの館」では11月中旬から新そばの提供が始まる。
同組合では「風味豊かな新そばを多くの人に味わってほしい」と話している。
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