イシン住宅研究所(本社・二宮)が上河原のノースランド内で整備を進めていた大人から子どもまで「家づくり」について学べる体験型施設「子ども家づくり大学おもしろランド」が完成し、9日にオープンした。生活における支出を抑えながらも高い防災機能を備えた最新鋭の住宅を体感し、理解を深めることができる。
イシンホーム津山店のショールームやモデルハウスがあった場所を改装して県内2校目で、県北初となる同社独自の知識と技術を詰め込んだ住宅の構造を遊びながら知る体験館「家づくり大学津山校」や子どもたちが遊ぶ広場などを設置。体験館内では、太陽光発電と蓄電池による電力消費で電気料金を削減する仕組みや、地震による揺れを抑える「地震ブレーキ」といった耐震設備、防水機能、猛暑・極寒に対応した建材、花粉除去を可能にした空調設備、さらに住宅購入と購入後の支払い設計などを展示品や子どもたちが触れて遊べる遊具などを通じて詳しく学べるようになっている。
同社は住宅を近年の物価・エネルギーの価格高騰、子育てや老後の資金繰りに困るといった生活不安を抱える家庭のニーズに応えて、「アパート生活費半額で住める家」を開発。経済危機によるローン破綻対策と異常気象による災害対策や熱中症などの事故防止を目指し、各家庭に合った“家計も未来も守る”家づくりを提案していく。
オープニングセレモニーで石原宏明代表は「これから物価が上がっていくことを見越して子どもから大人まで、みなさん自身が知識を身に付けて生活を守り、老後まで豊かに暮らせる人生を送ってほしい」とあいさつ。次々と家族連れらが来場し、施設を見学していた。
森岡千秋さん(39)=東一宮=は「子どもたちが楽しんで過ごしている間に常駐している社員との商談ができる点も良い。これから家を買おうと考えている人にとって役立つ施設だと思う」と話していた。
