2022年11月に岡山市で開かれた第44回「県学童陸上競技大会」(岡山陸上競技協会主催)の「400㍍リレー」で、弥生小学校(岡山県津山市大田)の6年生女子のチームが、各地から集まった33組の強豪チームとタイムを競い、2位を獲得するという快挙を成し遂げた。
大会は、県内の小学4〜6年生を対象に開かれており、毎年厳しい参加条件をクリアした各校の選手たちが実力を競い合っている。出場したのは、第1走者の松本琉花さん(12)、第2走者の原あおいさん(12)、第3走者の渡邊亜実さん(11)、アンカーを務めた八木莉子さん(12)で、みな校内屈指の俊足を誇る。
4人はのちに指導にあたる森脇諒真教諭の勧めで参加を決め、放課後などを利用して約1カ月間、走り込むなどして励んだ。特に重点を置いたのはバトンパス。スピードを維持したまま次の走者につなげられるように、渡し方や受け取り方を模索していった。
当日は、練習が功を奏し、スタートから勢いを緩めることなく、みな駆け抜け、56秒688という記録をたたき出した。1位の邑久小(瀬戸内市)との差はわずか0秒005という健闘ぶり。4人は「気持ち良くバトンが行き渡り、心地良く走れた」と当時を振り返りながら語る。
松本さんは「1位との差は惜しかったけど、頑張った結果が残せて気持ちが晴れ晴れした」。原さんは「走る時、みんなの声援が聞え、力が湧いたから、他のチームと差をつけることができたと思う」。渡邊さんは「みんな心を一つにして励んできたから本当にうれしい」。八木さんは「今回初めてですごい結果が出てびっくり。練習はとても楽しかった。この経験を中学生になっても生かしたい」と笑顔で話していた。
県学童陸上競技大会 弥生小学校(大田)の6年生女子のチーム 400mリレー2位を獲得