県民満足度調査

行政・公共
         

 県がまとめた重要施策に関する本年度「県民満足度調査」の結果によると、全20項目のうち10項目で評価がダウンした。県民局別では、美作地域は大半の項目で備前、備中地域を下回った一方、今の暮らしに対する満足感では他地域を上回った。
 5〜1点の5段階評価の平均で、満足度が最も高かったのは「品質の高い農林水産物の生産」の3・78点(前年度比増減なし)、次いで「保健・医療・福祉サービス」3・27点(同0・06㌽減)、「快適な生活環境」3・18点(同0・06㌽減)。最低は「若い世代の出会い、結婚など希望がかなう環境」は2・66点(0・06㌽減)、「若者の県内就職など働きやすい職場環境」の2・68点(同0・03㌽増)だった。
 3県民局別に見ると、美作地域は20項目中15項目で最低。「若い世代の出会い、結婚など希望がかなう環境」が2・50点(備前地域2・63点、備中地域2・73点)、「地場企業の育成」2・65点(備前2・76点、備中2・85点)、「国内外の観光客が大勢訪れる」2・65点(備前2・77点、備中2・88点)などで差が目立つ。
 また4段階の選択で「現在の生活に満足しているか」については、「満足」が24・5%(前年度比1・4%増)、「やや満足」46・6%(同1・2%減)、「やや不満」17・6%(同0・2%増)、「不満」7・0%(0・2%増)。このうち県民局別で「満足」「やや満足」の合計を比較すると美作地域は75・1%で、他地域(備前69・8%、備中71・7%)を上回っている。
 同調査は、県政中期行動計画(2021〜24)で重点戦略に掲げる項目について5月28日〜6月15日、18歳以上の男女2500人に調査票を郵送し、1428人(回答率57・1%)が回答。
 県政策推進課では「美作地域については過疎・高齢化が進む山間部が多いマイナス要因が考えられる一方、豊かな自然や食文化、温泉、子育てしやすい環境といったプラス要因もある。今後も地域特性を踏まえた効果的な施策を進めていく」としている。


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