岡山県津山市内の県立高校4校が連携して地域課題の解決策を探る「地域創生学」を本年度受講した生徒が24日、まとめた提言書を市に提出した。
津山、津山東、津山商業、津山工業の2~3年生44人が「地域のミライをデザインする」をテーマに作成。「医療・福祉」「産業」「教育・人材育成」「観光」の4分野で、フィールドワークや住民からの聞き取りなどを実施した。
提言書は▽市内の企業に特化した適職診断サイトやアプリの作成▽子どもが自然と触れ合う「野外塾」の開催▽医療福祉に関するYouTubeアカウントを設立し、発信▽重伝建地区で体験型ワークショップを企画―などを提案している。
この日は代表生徒8人が津山市役所を訪れ、谷口圭三市長に「ぜひ施策に反映してほしい」と手渡した。谷口市長は「高校生がまちのあり方を真剣に考えてくれるのはうれしい。SNSなどをうまく活用し、持続可能な社会に向けて取り組みたい」と語った。
津山東高2年の柴内隆明さんは「津山市のたくさんの魅力を知る良いきっかけになった。今後も地域行事に参加してまちづくりについて考えていきたい」と話した。