県自然環境課は、絶滅の恐れがある動植物をまとめた「県版レッドデータブック2020」を発刊した。10年ぶりの改訂で、「絶滅危惧Ⅰ類」411種(改訂前231種)をはじめ、ランクや分類別に計1485種(同1250種)を選定している。
岡山県内で生息数が減っている種を記録し、保護と環境保全を図る狙いで初版(03年)、10年版に続き、県野生生物調査検討会(会長・千葉喬三中国学園大学学長)が調査を進め、データを収集。
A4判モノクロで、動物編(812ページ)には863種(改訂前646種)、植物編(368ページ)には622種(同604種)を掲載した。このうち動物編は、 ほ乳類、鳥類、魚類といった8分類にし、最も危機にひんしている「絶滅危惧Ⅰ類」では、ヤマネ、イヌワシ、ウスイロヒョウモンモドキ、それに次ぐ「同Ⅱ類」では、ツキノワグマ、オヤニラミといった県北に生息する鳥獣虫魚も多い。種ごとに7ランクのカテゴリーを表記し、選定理由、特徴や分布、生息状況を解説している。
各170部を発行し、県内各市町村の教育委員会や図書館などに配布。一般への販売はしていないが、県ホームページからの閲覧、ダウンロードができる。
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最新データを載せた県版レッドデータブック2020
県自然環境課より「県版レッドデータブック2020」発刊される/岡山県
- 2020年4月23日
- 行政・公共