岡山県議会総務委員会の議員10人が25日、美作高校=津山市山北=を訪問し、文部科学省の指定を受けて本年度開設した「学びの多様化学校(不登校特例校)」の「Bloom(ブルーム)コース」を視察した。
県内の教育現場で課題の一つとしてあげられる「不登校問題」の解決に向け、県下で初となる同コースについて実態を調査しに来校。 早瀬直紀学校長と仲田智子教頭が美作地域でフィールドワークを行い、住民たちとふれあいながら学びを深めていく「みまラボ」といった独自の授業のほか、1期生22人が楽しみながら学んでいる様子などを紹介した。
早瀬学校長らは「生徒たちは不登校という同じ経験があり、悩みや考えを共有できる。仲間と打ち解けることで、前向きな考えをもって動き出せた」と説明。藤原修己美作学園理事長は「子どもたちの多様性や思いを受け止めて、社会と結びつきが持てるように育てていくという大きな挑戦をしている。ご指導いただけたら」などと話していた。
同総務委員長の山本雅彦議員は「不登校の子どもたちにとっての悩みの一つは、他の生徒と隔たりを感じることで、そのハードルを無くしたのはすばらしい取り組みだと感じている。県内各学校の不登校対策の参考になり、課題解決につながると期待できる」と語っている。