真庭市蒜山地域特産品「ひるぜん大根」の出荷が、最盛期を迎えている。冷涼な気候と火山灰を含む軟らかい土壌で育った大根は歯ざわりが良く、みずみずしさと甘みがある。11月中旬まで県南や大阪府、山陰地方の市場に向けて出荷を続ける。
農家9戸が計約14ヘクタルの畑で生産しており、今年は約700トンの収量を見込んでいる。同市蒜山上長田の選果場では、新鮮な大根6・4トンが運び込まれ、作業員たちが葉を切り落とし、大きさや形を見ながら6等級に仕分けて箱に詰めていった。
初出荷日は5月26日で例年と変わらなかったが、5月中の雨量が少なかった影響で、発育が5日ほど遅れているという。今後の天候によってより多くの大根が育つとみている。
JA晴れの国岡山蒜山大根部会協議会の井藤文仁部会長(63)は「蒜山の自然で育まれた初夏ならでは味を堪能していただきたい。苦みが少なくサラダにしてもおいしい」と話す。
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選果場で箱詰めされるひるぜん大根
真庭市蒜山地域特産品「ひるぜん大根」