ガン封じ、厄除けで有名な真庭市鉄山の玉泉寺(宮本定灯住職)で、オオヤマレンゲが見ごろを迎え、純白の清らかな姿が参拝客の目を楽しませている。
モクレン科の落葉低木で、花の大きさは7〜8センチ。中心にある深紅や薄紅色の雄しべがポイントとなり、気品のある雰囲気を醸し出している様子から「天女花」、「森の貴婦人」と呼ばれている。また、深山に自生し、梅雨の時期に咲くため、人の目に触れる機会が少ないことから「幻の花」とも言われる。
境内では25年以上前から栽培を始め、現在約100本を育てている。天候の影響で今年は例年より約2週間遅く咲き始めた。木々には開花を待つ蕾(つぼみ)がたくさんついており、今月いっぱい楽しめるという。宮本定光名誉住職は「清楚(せいそ)な花を眺めて、心を癒してほしい。午前中は閉じているので、午後3時ごろに来るのがおすすめ」と話している。
この後、コアジサイなども咲き、寺の周りを彩る。同所は、美しい花々を愛でながら岡山、広島、山口県内各所を巡礼する「山陽花の寺二十四か寺」の札所にもなっており、県内外から多くの人が訪れている。
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境内を彩るオオヤマレンゲの花
真庭市 玉泉寺 オヤマレンゲ見ごろ
- 2022年6月2日
- 自然