岡山県苫田郡鏡野町古川の矢内州子さん(70)は9日、自費出版した絵本『ジャコウアゲハ舞う鏡野町』を町へ50冊寄贈した。贈呈式が同町竹田の役場で行われた。
矢内さんは、鏡野町のチョウとして制定されている「ジャコウアゲハ」を飼育している赤木良夫さん(同町布原)の勧めで、3年前から繁殖に取り組んでいる。絵本は自身の体験などを元に制作した。
本には幼虫の成長の過程やエサとして必要な植物「ウマノスズクサ」について描かれている。かつてウマノスズクサの栽培地があり、今でもその看板が残っている町立南小付近が物語の舞台のモデルになっており、「子どもたちがチョウや植物について興味を持つきっかけになれば」と話している。
式では矢内さんが、「町内でジャコウアゲハがたくさん舞うようになればと願っています」と山崎親男町長に本を手渡した。山崎町長は「ぜひ協力させていただきたい。町民の目に触れる所に置こうと思います」と述べた。
本は町内の図書館や公民館、小学校、保育園、こども園に配る予定。町内でも不足しているというウマノスズクサの栽培に協力する人にも無料で配布している。
問い合わせは、矢内さん(℡090―2293―9116)。
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本を寄贈する矢内さん
矢内州子さん自費出版の絵本寄贈
- 2021年9月10日
- 芸術