大谷の石山寺で23日、約400年続く伝統行事「諸病きゅうり封じ厳修」があり、参拝者らの無病息災や病気平癒などを祈念した。
毎年土用の丑の日、キュウリに穴を開けて護符を埋め込み、名前と願いを記した紙で包むことで病や災いを封じ込めるとされる霊験秘法。
今夏は本尊の前に青々とした約300本が供えられ、加藤圓祥住職らが読経した後、1本1本手に取って祈念し、参拝者も静かに手を合わせていた。
加藤住職は「長引くコロナ禍が収束するとともに、皆さんが厳しい夏を健康に、病気にかからず過ごしてもらいたい」と話した。