16日に100歳の誕生日を迎える岡山県津山市の竹内常子さんが14日、利用している同市の小規模多機能型居宅介護事業所「あかるい農村」で、谷口圭三市長や駆け付けた家族らから祝福を受けた。
竹内さんは同県勝央町で8人きょうだいの末っ子に生まれ、大切に育てられてきた。23歳で農家の秀夫さんと結婚。米や野菜の栽培・収穫と仕事に励む一方で、家では得意の料理で腕をふるうなどし、3人の息子を育て上げた。長生きの秘けつについて「生活の基盤となる衣食住を大切にすること」と話す。
8人の孫、9人のひ孫にも恵まれた現在、週に5日施設に泊まり、残り2日は自宅で家族と過ごす日々を送る。心優しい事業所のスタッフと友人たち、息子らに囲まれ、とても幸せと感じているという。
この日、施設内では百寿を祝う会が開かれ、長男の基さん(74)とめいの下山和江さん(77)、利用者たちも出席。小椋美惠子管理者が「どんな苦労も乗り越えてきた竹内さんの前向きな姿に、みんな力をもらっている」と祝いの言葉を述べた後、谷口市長が「この先も健勝で満ち足りた生活を送ってもらいたい」と記念品の肌掛け布団を手渡した。
竹内さんは「長生きできたのは多くの人が支えてくれたおかげ。これからもこの施設に通い、みなさんと楽しく過ごしていきたい」と語った。
9日時点で市内の100歳以上のお年寄りは、竹内さんを含めて102人(うち女性93人)。最高齢は女性109歳、男性104歳となっている。