旧暦の初午の日に合わせ、岡山県津山市の千代稲荷神社で19日、恒例の初午(うま)祭が開かれ、参拝者は無病息災や家内安全などを祈願した。
同神社奉賛会や山下1区町内会の人たちが集まり、斎主の石田喜子さんが神事を執り行った。大祓詞(おおはらえことば)に続いて、崇敬者の健康や地域の繁栄などの願いを込めて祝詞を奏上。参拝者が一人ひとり玉ぐしをささげた。
神事の後、老朽化していた本殿(市重文)屋根の修理工事の完了が報告され、寄付を寄せた人たちに、奉賛会の妹尾一義さん、石田さんから「市の補助金と併せ、みなさんの協力、大きな力で完成できた」と感謝の言葉が述べられた。
同神社は934(承平4)年に鶴山八幡宮の摂社として建てられたとされ、1683(天和3)年に現在地に移築された。祭りは旧暦で立春を過ぎた初午の日に毎年行っている。