フリースペース・文化ストア大手町(岡山県津山市大手町)で、山陰を写す写真家・池本喜巳氏(鳥取市)の祭りをテーマにした写真展が開かれている。森の芸術祭晴れの国・岡山を「勝手に」応援するために衆楽舎が企画したイベントで、音楽と融合した「ハレ」の空間が祝祭ムードを盛り上げている。24日まで。
DJブースが設置され、入れ替わりで珈琲専門店が出店。1980年に吉備中央町の県下三大祭りの一つ「加茂大祭」を撮影した、和紙に印刷されたモノクロ作品約30点を展示している。迫力の神輿(みこし)はもちろん、「ハレ」着姿の家族連れ、老若男女の弾ける笑顔、緊張した面持ちで警備する警察官など、まつりの厳粛さとにぎわいの両面性が当時の輪郭を際立たせ、異世界に放り込まれたような「ハレ」が迫って来る。
また、先月27日の津山まつり徳守大祭を撮影した約30点も併せて展示。風景のなかの見えないものをさらけ出すかのような作品は、未知の「徳守さんのまつり」に見る人を誘う。
衆楽舎の北川敬博代表(64)は「森の芸術祭は津山にとって素晴らしいチャンス。気軽に立ち寄っていただいて、池本さんの素晴らしい写真とおいしい珈琲、素敵な音楽を楽しんでいただき、一緒に盛り上がりませんか」と話している。
期間中の土日祝のみ営業。正午~午後6時。入場無料。最終日はクロージングパーティーを予定。詳細はインスタグラム。