福武教育文化振興財団の本年度「福武教育文化賞」贈賞式が岡山市内でこのほど行われ、先駆的な優れた取り組みをしているとして、津山市の写真家・柴田れいこさん(72)=大田=とピアニスト・川嶋絢さん(29)=志戸部=、井原市の1団体が表彰された。
柴田さんは、一貫して女性をテーマに撮影を続けており、地域や社会的問題に焦点を当てた作品が個々の生き方に対する温かな思いにあふれている。世代を担う表現者の一人として、活動が鑑賞者に生き方を考えさせるともに、力強いエールとして評価された。
川嶋さんは、ダウン症のハンディキャップを日々の努力で克服し、同じ障害を持つピアニストグループ「宙(SORA)への奏で」のメンバーとして演奏活動を継続。障害を持つ子どもや保護者に前向きな生き方を示すとともに、障害者に対する理解を広げていることが評価された。
市内のホテルで10月31日、松浦俊明同財団理事長から表彰状とメダル、副賞30万円の目録がそれぞれ贈られた。
柴田さんは「活動を認めていただいた喜びを励みに、新たなテーマでの撮影に向けて頑張りたい」。川嶋さんは「立派な賞をいただきうれしい。演奏活動によってこれからも社会とのつながりを広げていきたい」と話した。
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松浦理事長(左)から表彰を受ける川嶋さん、柴田さん(中央)
福武教育文化振興財団の本年度、贈賞式が開催
- 2020年11月10日
- ひと