岡山県北特産の「西条柿」の収穫が津山市内で始まった。鮮やかなオレンジに色づいた“秋の味覚”の摘み取りに生産者が汗を流している。
加茂町成安の落合正枝さん(75)は26日から収穫を開始した。猛暑と少雨の影響でやや小ぶり傾向だが、品質は上々。遅霜や台風の影響はなく、順調に育っているという。落合さんは熟れ具合や大きさを確認しながら、一つひとつ丁寧にもぎ取り、かごに入れていく。
ドライアイスで渋抜きした「あわし柿」のほか、「つるし柿」にして出荷。上品な甘みと豊かな風味、とろける食感が魅力という。
落合さんは「秋が深まるにつれて大きく膨らみ、色づきも良くなる。特につるし柿は加茂の伝統なので、みなさんに味わってほしい」と話していた。
市内では22戸の農家が栽培。収穫は11月末まで続き、岡山や大阪、広島の市場に出荷される。
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