豊穣(ほうじょう)の秋を祝う県重要無形民俗文化財「新野まつり」が3日、岡山県津山市新野山形の神事場で開かれた。勝北地域4社の氏子が担ぐ7基の神輿(みこし)が一堂に会し、勇壮な練り合いを繰り広げた。
八幡神社を親神様に、二松、天穂日、天津、天満の氏子が神輿を担ぎ、鳥居前の広場に一直線に集結。きらびやかなみこしを男衆が押し合った後、走って神事場へなだれ込んだ。威勢よく神輿を揺さぶると、黄金の装飾が秋空に映え、観衆を魅了した。
参道と広場は熱気に包まれ、訪れた人たちは迫力ある伝統行事を写真に収め、盛んに拍手を送った。地元出身で勝央町の主婦・斉藤美和子さん(45)は「毎年この日が楽しみ。これを見ると、秋が来たと実感します。元気をもらえる大切な行事です」と話していた。
