移住者/岡山・津山市

行政・公共 移住者
         

 岡山県津山市は2019年度の移住者数をまとめた。県外から同市に移り住んだのは、前年度(142世帯219人)とほぼ同数の143世帯218人で、3年連続で200人超えを達成。相談件数も1073件(前年度比8件増)と4年連続で1000件を上回る実績となった。相談件数は本年度も増加傾向で、移住候補地としての人気の高さがうかがえる。
 転勤や進学、結婚などによる転入は含まず、自らの意思で津山市を選んで移り住んだ人の数。市は15年度から移住・定住の取り組みに力を入れており、15年度76世帯126人、16年度115世帯188人、17年度162世帯235人と、着実な成果を挙げてきた。
 昨年度の実績について市仕事・移住支援室は「西日本豪雨の影響などから移住者数の減少も懸念されたが、目立った傾向はなかった」としている。
 地域別の内訳は大阪や兵庫など近畿地方が59世帯103人と最多。次いで中国地方21世帯26人、関東地方21世帯23人、四国地方13世帯16人と続く。地震災害が少ないことから、2年ほど前から東海地方からの移住者も増えており、10世帯20人が移り住んだ。年代別では20代が最も多く107人で、30代48人、40代45人と、若者や子育て世代が多かった。
 新型コロナウイルスの影響で2、3月から移住体験ツアーや相談会の中止が相次いだものの、同室では電話やメールを中心に移住相談を継続。今年4、5月の相談件数は計207件と、前年同月比42件増と大きく伸びたという。担当者は「新型コロナの影響で人の流れが地方に向かっているのを実感している」と話しており、空き家や就農に関する問い合わせが多かったという。
 また同市は、宝島社が発行する『田舎暮らしの本』2月号の特集「2020年版住みたい田舎ベストランキング」人口10万人以上の大きなまちランキングで、総合部門8位とベスト10入りしている。
 同室は現在、新型コロナのためオンラインでの相談も受け付けている。「今後も移住に関する情報発信、住まいや仕事に対する各種助成など移住希望者のニーズに、よりきめ細かく対応していく。市の人口が10万人を割ろうとする中、社会増へ各種施策を推進していきたい」としている。

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津山市山下の「津山ぐらし移住サポートセンター」で相談に応じるIJUコンシェルジュ


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