◎…穂が出る前に稲を収穫する「青刈り」が津山市内で始まった。青々とした稲わらは乾燥させて正月用のお飾りの材料になる。
◎…下田邑の農業・中島昭治さん(79)、千恵子さん(75)夫妻は自宅そばの田んぼで20日から作業。夏空の下、バインダーが小気味よいエンジン音を響かせながら、70?ほどに育った稲を次々に刈り取っていく。空梅雨に見舞われたものの順調に生育したという。
◎…地域伝統の「作州飾り」と呼ばれる形を唯一、受け継ぐ夫妻。お飾り作りは10月にも始まる予定で、毎年1000個程度を丁寧に手作りする。「新型コロナウイルスの収束を願うとともに、作州飾りを大切に守っていきたい」。真夏の■正月準備■は8月上旬まで続く。
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正月のお飾りに使うための稲を収穫する中島さん