作陽高校OBの落語家、立川晴の輔さん(48)=東京都=の独演会(津山朝日新聞社主催)が17日、加茂町塔中の加茂町文化センターで開かれ、軽妙な語り口で約230人の来場者を笑いの渦に包みこんだ。
披露した2題の古典落語のうち「ねずみ」は、江戸時代の名工、左甚五郎が奥州仙台でひょんなことからねずみ屋というぼろ宿に泊まり、貧乏するに至った理由を知って木彫りのネズミをつくる噺(はなし)。人情噺を迫真の話芸でしんみり・おかしく語り上げ、意表を突く絶妙なおちに会場からあたたかい拍手が送られた。
立ちトークでは「私は女子プロゴルファーの渋野日向子の先輩」と話し、「共通項はOB」などと駄じゃれを連発。時事ネタを織り交ぜ緩急自在に語り笑いを誘った。一方の職業相談員・上山惠子さん(66)は「津山をこよなく愛されているところに親しみを感じる。
古典落語は好きですが、なかなか本物を聞く機会がなかったので、うれしかった。また津山に帰ってきてほしいですね」と話していた。