岡山県真庭市立中央図書館が、地方公共団体や政府関係者が施行した公共性のある建築物の中で特に優れている施設に贈られる第18回「公共建築賞・優秀賞」を受賞した。市内では落合総合センターに続き2件目となる。
同賞は、建築の総合的な水準の向上に寄与することを目的に公共建築協会(本部・東京都)が隔年で実施している。完成から3年以上を経過した建物を対象に、現地調査などを踏まえて設計・施工技術、管理や保全の仕方、地域社会への貢献具合といった観点を評価して決めている。
昨年9月から行われた審査で全国から応募のあった122点から絞られた33点に県内で唯一選ばれた。今後は、公共建築賞(国土交通大臣表彰)の行政、文化、生活施設の3部門や公共建築賞・特別賞(国土交通省大臣官房官庁営繕部長表彰)の選考対象となり、2次審査を受ける。結果は10月ごろに決まる予定。
同館は築41年が経過した旧勝山振興局庁舎を改修して2018年にオープン。綿密な点検を経て補強と補修工事を行い、耐震性を上げた上、環境的な負担を軽減した構造に仕上げている。館内には飲食や学習スペースや会議室、映画館があり、イベントも開催。年間約6万人が利用している。