第7回「臨床美術展」(美作クリニカル・アート主催)が新魚町のアルネ津山4階・市立文化展示ホールで開かれ、来場者が多彩なアートセラピー作品に見入っている。17日まで。
臨床美術は、高齢者の認知症予防や症状改善、子どもの感性教育などに効果が期待できる芸術療法。会場には、臨床美術士の青山利通さん(73)=美作市入田=が代表を務める同会の会員6人と、福祉施設の利用者、中学生らが制作した抽象画や立体作品など約700点を出展した。
木の根が伸びて行く生命力をイメージしたコラージュ、胡粉を用いた華やかな桜の絵、アルミホイルをアクリルガッシュで着彩したサンマのレリーフ、新聞紙と和紙で形作ったかわいらしいカボチャなど、思い思いに表現した作がずらりと並ぶ。訪れた人たちは個性豊かな一点一点にじっくりと見入っている。
青山さんは「作る過程を楽しむのが臨床美術。自由に感性を働かせることが心をケアし、脳を活性化させる。ぜひ多くの人に知ってほしい」と話している。
16、17日はオイルパステルなどで作るワークショップを随時開催する。参加費300円。
第7回「臨床美術展」