第9回「RAKUアート倶楽部展」が新魚町の市立文化展示ホールで開かれ、表現の幅を広げた「造形絵画」などの意欲作に来館者が見入っている。14日まで。
同倶楽部で制作を楽しむ愛好者29人と、主宰する美術家・山形楽さん(68)=小田中=が近作約90点を出展。
メインの造形絵画はパステル画や油彩をベースに様々な素材や立体を組み合わせており、GoToトラベルのチラシを破いた奥にコロナ禍の闇を描いたり、絵を観賞する子どもたちの人形を額縁にあしらったり、水辺の景色を中は新緑で外側は紅葉にするなどユニークな発想が目を引く。さらに猫の顔のアップを獣毛で覆った作、綿で膨らませたフクロウのとまり木に布の葉をちりばめた作も面白い。このほか油彩、水墨画、鉛筆デッサンも並ぶ。
山形さんは「ミクストメディアとも言える造形絵画は初めての試み。それぞれ従来の固定観念を破り、個性あふれる多様な表現ができており、ぜひ見てほしい」とPRしている。
p
造形絵画などを観賞する愛好者
第9回「RAKUアート倶楽部展」