岡山県津山市新魚町のアルネ津山4階・市立文化展示ホールで「第21回松翠書院展―春風にさそわれて」が開かれ、流れるような筆遣いで書かれた味わい深い力作に来場者が見入っている。23日まで。
市内3カ所にある松翠書院(延札松翠代表)の教室に通う小学生から80代の高齢者まで約60人の近作約100点を展示。共通テーマは「平和への願い脈々と」で、争いや身の回りの不幸といったさまざまな問題をついて考えた教室生たちの思いや俳人の句を現代書でつづり、メッセージ性の強い作品に仕上げている。
また、「兎走烏飛」「うさぎうさぎ何みて跳ねる」など今年のえと・ウサギにちなんだ文字が入った四字熟語、歌詞、俳句をしたためたユニークな試みの意欲作も並ぶ。
延札代表は「カラフルなりぼんに自身の抱負を書いて飾るといった来館者参加型の展示や、小学生たちが平和への祈りを込めて作った作品もあるのでぜひ、来てほしい」とPRしている。