第23回「南椛墨画会展」が岡山県津山市新魚町のアルネ津山4階・市立文化展示ホールで開かれ、四季の花木や山水などを描いた意欲作に来館者が見入っている。28日まで。
2年ぶりの展示会で、主宰する大谷南椛さん(妙原)と市内外の教室で指導を受ける同会(小椋南康会長)の72人が、近作計約200点を出展。
アジサイ、アサガオ、フジ、ノウゼンカズラなどの花は鮮やかな彩墨で表現されている一方、神庭の滝のばく布、残雪の恩原湖といった風景は墨の濃淡と筆遣いが妙味を醸す。軸装、額装のほか、実物の約2倍に拡大転写したタペストリー風作品が目を引き、墨画をさりげなく添えた絵手紙も並ぶ。
大谷さんは「コロナ禍でステイホームの時間が増えた分、それぞれに表現をじっくり追求して仕上げており、全国公募展の入賞作も多い。共通テーマにしたタペストリー風をはじめ、多彩な作品を見てほしい」とアピールしている。
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水墨画のタペストリー風作品に見入る愛好者
第23回「南椛墨画会展」 アルネで開催