第29回「美作地区人権教育・インクルーシブ教育研修会」が26日、川崎の津山東公民館で開かれ、参加者は差別のない社会や、障害のある子どもとそうでない子どもが一緒に学ぶ教育の実現について考え合った。
美作地区人権教育研究協議会が主催し、約20人が参加。はじめに、小林寿雄岡山市議が「医療的ケアの必要な子どもの学校生活保障に向けた行政の課題」と題して話をした。医療的ケア児でない児童とともに教育を受けられるよう最大限配慮しなければならないという趣旨を明記した医療的ケア児支援法が昨年9月に施行されたものの、看護師などの確保、医療・福祉・就学前・教育委員会との連携、学校における教育支援の確立といった課題が残ることを指摘。その上で「発達障害なども含め、障害者の支援は大きな転換点にある。今、子どもの貧困や虐待などさまざまな問題を抱える中、一人ひとりをしっかり見つめていくことが大切だ」と述べた。
この後、医療的ケアの必要な生活をしている広島の中学生についての報告、中学校社会科教科書の「歴史的分野」「公民的分野」に記載されている同和問題学習教材の紹介、美作地域における歴史的できごと、人権に配慮した紙芝居の実践報告などについて、活発な交流が行われた。
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それぞれの報告などに聞き入る参加者