県北囲碁界の頂点を決める第40期美作本因坊決定戦(津山朝日新聞社主催、津山囲碁協会主管)が4日、小原の西苫田公民館で開かれた。大東邦雄七段(72)=北園町=が山本豊五段(68)=川崎=をストレートで下し、4年振り通算6期目の美作本因坊に返り咲いた。
昨年、池田晃一美作本因坊が永世位を獲得し、今回は空位となったタイトルの座を争った。三番勝負、持ち時間60分で行った。
1局目は山本五段の先番で、両者ともに地を確実に作って穏やかな立ち上がりになった。白が中盤に下辺で仕掛けて、黒は応戦したが、白は一瞬の黒の隙をついて、打ちやすくなった。その後、中央で接戦が続いたが、白は地合いの優位を保って194手まで中押し勝ちした。
2局目は手番を入れ替え、大東七段の先番で始まった。黒が左下で序盤から戦いを誘い、コウ争いを仕掛けた黒が解消して優位に立った。それから黒が確定地を増やし、白は攻めに転じた。中盤は黒が白の攻めをうまくかわし、141手まで中押し勝ちして2連勝した。
大東新美作本因坊は「山本さんは強豪に勝って来ており、油断なく戦った。11月に神奈川県で行われるねんりんピックに県代表として参加するので、良い弾みがついた」。山本五段は「布石で遅れないように打つことを心掛けた。実戦不足で中盤以降は力負けした。来期も挑戦者になれるよう頑張りたい」と話した。
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盤面に火花を散らした第1局
第40期美作本因坊決定戦が4日、小原の西苫田公民館で開かれた
- 2022年9月6日
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