第41回「津山川柳大会」の入賞作品 決定

芸術
         

 津山市が作品を募集した第41回「津山川柳大会」の入賞作品が決まった。
 「旬」「抱く」「刻む」「輪」「愛」「ずっと」を題に6月下旬まで応募を受け付け、県内外の161人が2句を上限に作品を寄せた。
 題ごとの入賞作品と作者は次の通り。(敬称略)
 【「旬」】▽特選=八月六日多くの旬が火と散った(松本藍、津山市)▽準特選=八十路いま八十路の旬を慈しむ(石原英幸、真庭市)、旬を忘れた胡瓜の夏の顔がない(狩谷博子、同市)
 【「抱く」】▽特選=わたくしのカルテ爆弾抱いている(松本藍、津山市)▽準特選=抱かれたいほどの男はまだおらぬ(渡辺はるえ、倉敷市)、人間も地球も危険抱いている(小澤誌津子、津山市)
 【「刻む」】▽特選=刻まれた命に詫びる墓じまい(藤村容子、石川県)▽準特選=刻んだら灰汁がたらたら出るヒト科(三宅保州、和歌山県)、忘れいく母と楽しく時刻む(蔀帆子、広島県)
 【「輪」】▽特選=円周率わたしの旅は終わらない(目賀和子、和気町)▽準特選=一筆啓上花一輪を書き添える(小澤誌津子、津山市)、母の飯食うて四輪駆動する(藤井智史、笠岡市)
 【「愛」】▽特選=ジーパンの穴に余情の愛がある(大家風太、久米南町)▽準特選=溺愛のアヒル飛べない水たまり(古山はつ子、勝央町)、愛がまだ土星に気付く前のこと(西沢葉火、長野県)
 【「ずっと」】▽特選=夕陽だけずっと待ってる過疎のバス(山本弘子、津山市)▽準特選=ずうっと笑顔なんて可哀想な遺影(木下草風、岡山市)、薄味のままで続いていく二人(児馬不二子、和気町)


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