津山民芸協会によるワークショップ「煤(すす)竹で作る竹のカトラリー」(城西まちづくり協議会主催)が18、19の両日、岡山県津山市西今町の作州民芸館で開かれ、市民らが箸やスプーン作りを楽しんだ。
煤竹は古民家の囲炉裏やかまどの煙で100年以上いぶされ、茶褐色などに変色した竹。竹彫刻で知られる小林博道会長が講師を務めた。
小林さんがあらかじめ形作った竹を使い、折りたたみ式ナイフ・肥後守などで先端や角の部分を削る作業を行った。「煤竹は使うほどにつやが出て、味わいが増す」といった説明を聞きながら、和気あいあいと作製した。
納豆の混ぜ棒を作った坂手婦守眞さん(79)と廣田真弓さん(72)=西今町=は「肥後守を久しぶりに使って子どものころを懐かしく思い出した。手にやさしく収まる作品ができたので、毎日大切に使いたい」と話していた。