学問の神様として知られる菅原道真(845~903年)にゆかりのある岡山県真庭市の箸立天満宮で5日、合格祈願祭が行われ、訪れた受験生や保護者らは試験で実力が発揮できるようにと願った。
午前と午後の2回に分けて神事が執り行われ、この日は県外からの受け付けを含めて約80人の合格を祈願。
午前は禰宜(ねぎ)の髙田賢周さんと土井文裕さんが祝詞を奏上し、受験生の名前や住所などを読み上げた後、参拝者代表が玉ぐしをささげた。受験生たちは祈祷(きとう)済みの箸や鉛筆、お守りを受け取った後、高さ13メートルの御神木「イブキヒバ」(県指定天然記念物)の周りを1周して、祈願成就を祈った。
津山東高校を受験するという久世中3年・西真優さん(15)は「日々勉強に励んできた。当日は成果を発揮して合格できるように頑張る」と話していた。
同天満宮は858年ごろ、14歳の菅原道真が、当地で昼食をとった際に地面に立てた箸が成長して御神木になったという言い伝えが残る。また、境内には同天満宮崇敬者総代会が作った絵馬を奉納する「合格門」も設置されている(1月31日まで)。