中国四国防衛局(広島市)は31日、陸上自衛隊日本原演習場(岡山県勝田郡奈義町、津山市)で米軍の単独訓練が3月18日から27日まで10日間の日程で行われると発表した。
訓練部隊は岩国基地(山口県岩国市)所属の「第36戦闘補給部隊」。地上部隊への修理や物品交換といった車両整備支援を行う部隊で、同演習場での単独訓練に参加するのは昨年に続いて2回目。
人員は最大100人程度、車両は最大10台程度参加する予定。18、19日に演習場入りし、19日から25日までパトロールや車両機動、基本救護といった一般訓練、21日と22日には射撃訓練を実施し、27日に演習場を離れる。計画にヘリなど航空機の運用はない。
期間中、米軍は駐屯地内のグラウンドにテントを張って宿営。防衛局は駐屯地内に現地連絡所を設置し、24時間態勢で米軍などとの連絡調整をするほか、訓練時間中は車両2台で演習場外周を巡回する。
津山市の演習場対策委員会で防衛局から概要が示された。周辺地区の住民代表らでつくる委員からコロナへの対応のほか、「覚書を十分に順守し、地域住民が不安を持たないような対応を」といった意見が出された。防衛局の柴山憲一企画部長は「米側には覚書を最大限尊重するよう申し入れており、防衛局としても住民が安心できる環境を構築できるよう求めていきたい」と述べた。