誕生寺小学校(岡山県久米郡久米南町里方)の創立150周年記念式典・学習発表会が同校体育館で開かれ、保護者や教員、同校OBら約250人が節目を祝い、在校生が日ごろの学習の成果を発表した。
同校創立150年記念事業の瀧川信美実行委員長のあいさつのあと、児童34人が地域で作られているキュウリやユズなどの農産物、安全マップなど調べたことを元気に紹介。
1・2年生はすごろくで学校生活を振り返り、校内にある法然上人像に触れながら、150年前に誕生寺の境内に創設された歴史を身振り手振りを交えて伝えた。6年生は同町が「消滅可能性都市」に選ばれていることから「いつか若い人がたくさん来るまちにしたい」「皆さんとふるさとを盛り上げたい」と話し、参加者全員で校歌を歌った。
「これからも地域の皆さんと一緒に力を合わせて学習を頑張っていく」と6年生の中島正稀さん(12)。山本利香校長は「未来を切り拓くのは皆さんの役目。ふるさとを愛し、未来を幸せに生き抜いてほしい」と呼びかけた。
誕生寺小は1874(明治7)年に誕生寺念仏庵を仮校舎として創設。児童数の減少に伴い現在、同校含む町内3小学校の統合が進められており、2027年4月に小中一貫校開校予定。