岡山県美作市平福の谷口巧さん(68)が、所有する田んぼで1枚のメッセージカードを見つけた。送り主は約300キロ離れた山口県美祢市の麦川小学校。カードを付けた風船とともに風に乗って飛んできたとみられ、「こんなことは初めて」と地域で話題になっている。
20日午後1時ごろ、谷口さんがトラクターに乗って耕作中、土から出る白いひもが付いたカードを発見。カードには「麦川小150歳!お祝いバルーン!」などと書かれており、谷口さんが早速、同校の電話番号などを調べ、問い合わせた。
風船は創立150周年を記念し、18日の運動会のフィナーレで全校児童8人と父兄、卒業生らが飛ばした150個のうちの一つ。電話を受けた教師は「連絡が来たのは初めて。これから終礼なので子どもたちに伝えます」と驚きながらも喜んでいる様子だったという。
谷口さんは「見つけた日は雨予報だったけれどよく晴れて、不思議な出会いだった。珍しいことがあるものですね」とほほ笑む。

