給付金に便乗した特殊詐欺に警戒を/岡山県

事件・事故
         

 新型コロナウイルス感染拡大による経済対策として現金10万円が一律給付されるのに伴い、岡山県警は便乗した特殊詐欺に警戒を強めている。美咲、鏡野町では訪問手口の未遂事案も発生した。「増える可能性がある」と注意を呼び掛けている。
 県警によると、美咲町では7日午後、50代女性方に30代くらいの作業着姿の男2人が訪問。「生活に困っているならすぐに給付金を支払える」と話し、キャッシュカードを要求したという。身分証を見せるように頼むと男たちは立ち去った。
 鏡野町では9日午後、50代男性方に、同町と国の職員を名乗る男2人が訪れた。「給付金に上乗せできる」と言ってキャッシュカードの暗証番号を尋ねてきたが、男性が「おかしかろうが」と伝えると走って帰った。
 県内では13日現在、実害は無いものの、国民生活センターによると、認知症気味の女性が複数の銀行通帳やキャッシュカードなどを見知らぬ人に渡したといった被害も報告されている。給付金関連の電話窓口には、詐欺に関する相談が1〜7日に計12件あった。
 県警は「自治体や国の職員が通帳やキャシュカードを受け取ったり、暗証番号を聞き出したりすることは絶対にない」と強調。申請手続きを代行するという内容のメール、助成金について語る電話などにも警戒が必要としている。
 未然に防ごうと、岡山市出身のプロゴルファー・渋野日向子選手(作陽高校卒業生)が出演する動画(約30秒間)を作製して公式フェイスブックで公開したほか、各署では自作のチラシを配布するなどして啓発を図っている。
 電話窓口は、最寄りの警察本部につながる相談専用ダイヤル(℡#9110)、市町村の消費生活センターなどを案内する消費者ホットライン(℡188)。


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