国の「食育月間」(6月)に合わせて岡山県津山市教委は10日、学校給食の状況から食育に関心を高めてもらおうと、津山市立図書館で関連したパネルの展示を始めた。子どもたちの食事にまつわる環境が垣間見られ、来館者たちの注目を集めている。23日まで。
同月間では、健全な食生活に対する意識付けを図り、全国各地の地方公共団体、関係団体などが協力して、食育推進運動を重点的に行っている。市は今回初めての試みとして「しっかり食べて元気になれる!学校給食」と題して啓発を実施。
会場には、市内の給食センターの様子のほか、学校に掲示されている「給食ニュース」、各都道府県の特色を生かしたご当地ならではの献立などを掲載したパネル約40枚を展示した。このほか、県教委が調査した県内と津山市内の小中学生の肥満率の比較、市教委がとった給食の食べ残しに対するアンケート調査の結果も公開している。
図書館によく来るという市内在住の片山和子さん(94)は「戦争の影響で食べ物が無い自分の子ども時代を思うと、だいぶん様変わりしている。ふくよかな子どもが増えた時期もあり、豊かな時代になったと思う」と話していた。保健給食課は「給食センターでの取り組み、人気の給食献立なども見ていただけたら、子どもたちの現状がうかがえる。大人たちが見かけることのない部分も知ることができ、新たな発見につなげてもらえたら」とPRしている。