北小学校=岡山県津山市山北=の5年生38人が12日、江戸時代に活躍した津山藩のお抱え絵師・鍬形蕙斎(1764~1824)が生み出した画法を用いてウサギの墨絵に挑戦した。
児童は郷土の文化を学ぶ授業の一環で、春から蕙斎について学んでおり、今回は美術家で前市文化連盟会長の山形楽さん(73)=小田中=らを講師に招き、対象物を簡略した線で描く表現技法「略画式」の筆遣いを学んだ。
児童は山形さんから筆の運び方や力加減を教わり、蕙斎の絵と見比べながら真剣なまなざしで丸みのある体や耳の輪郭、ひげを描いていき、それぞれ個性あふれるウサギを完成させた。
福島祐大君(10)は「線の太さを調整するのが難しかったけれど楽しかった。地元に有名な人がいるのはすごいと思う」と笑顔で話した。
