世界アルツハイマーデー(21日)を前に、認知症のお年寄りが暮らす東一宮のグループホーム敬愛で15日、クラリネットのアンサンブルコンサートが開かれ、入居者らが美しいハーモニーに聴き入った。
音楽を楽しみながら認知症への正しい理解や支援の輪を広げようと同グループホームが企画し、市を拠点に活動する津山シティーブラスのクラリネット奏者4人を招いた。
入居者14人とその家族、職員計25人が見守る中、「花は咲く」「小さな世界」「夕焼け小焼け」「赤とんぼ」といった親しみのある童謡や唱歌を表現豊かに響かせ、参加者は歌詞を口ずさんだり、手拍子をしたりしながら楽しみ、「素晴らしかった」「毎週でも聴いていたいくらい」と喜んでいた。
同ホームの近藤高史管理者(40)は「地域全体で正しい理解を持ち、認知症の人が安心して自分らしい生活を送れる。支え合いの輪が広がることを」と話していた。
