鈴木麻衣音ピアノ・リサイタル(実行委主催)が11日、岡山県美作市福本の英田公民館で開かれ、美しい調べが約210人の観客を魅了した。
鈴木さん(22)は鳥取県出身で、国立音楽大学大学院音楽研究科修士課程1年。8歳のころから、祖父母の居住地である美作市でピアノコンサ―トを開き5回目。
ショパンのエチュード作品10ー4嬰ハ短調、作品25ー5ホ短調、作品10ー1ハ長調で幕開け。ショパン幻想曲ヘ短調作品49、ベートーヴェンピアノソナタ第28番イ長調作品101、プロコフェイフのピアノソナタ第6番「戦争ソナタ」イ長調作品82を情感を込め表現力豊かに演奏。最後に、「第二の故郷に感謝を込めて」と「ふるさと」を弾き、会場は割れんばかりの拍手に包まれた。
鈴木さんの祖父で実行委代表の高坂知行さん(88)=同市南=は「8歳のころから美作市の皆さんに見守っていただき、成長した麻衣音の演奏を届けることができてとてもうれしいです」と話していた。