美作保健所は10日、新型コロナウイルス感染症対策地域連絡会議を岡山県津山市椿高下の津山保健センターホールで開き、関係機関と感染が発生した場合の適切な対応などを確認した。
管内の医療、行政、警察、消防の関係者ら約50人が出席。
川井睦子所長が、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく危機管理で、特定区域に指定された場合の対応、濃厚接触の判断基準、汚染区域の消毒、検査機関から陽性確認の報告を受けた保健所の動きについて説明した。患者情報の取り扱いについては、風評被害やプライバシーに配慮し、事案ごとに公衆衛生上必要な内容のみの公開を呼びかけた。
意見交換では、市町村担当者は「感染対策の面から、プレス発表より前段階で情報を入れてほしい」、消防機関は「機能維持のため、患者の搬送に携わった者の検査結果を早急に教えてほしい」と要望。川井所長は「必要な場合は事前に情報提供できると思うが、事例によってタイミングは異なる」と述べた。
医師会メンバーでは「PCR検査の決まりがはっきりしない」、「県医師会に専用窓口ができ、医師が感染を疑えば検査できる」とのやりとりも。
この後、各市町村が感染予防の取り組みを報告し、医療と行政の機能維持のため3密(密閉、密集、密接)回避の徹底を申し合わせた。
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新型コロナ対策で意見を交わす出席者
美作保健所、新型コロナウイルス感染症対策地域連絡会議ひらく/岡山・津山市
- 2020年4月11日
- 医療・福祉