「美作圏域の子どもや若者への支援を考えるシンポジウム」が8日、山下の津山文化センター(岡山県津山市)で開かれ、児童福祉の関係者らが、新たな社会支援のあり方について考えた。
家庭を失った子どもや自立困難な若者を手助けするNPO法人未来へが企画し、約20人が参加。NPO法人志塾フリースクール岡山(岡山市)の村本和孝代表とNPO法人オカヤマビューティサミット(同市)の柚木幸子代表らがそれぞれ活動を紹介した。
村本代表は5000人の引きこもりやニートの支援経験から、当事者と趣味や目標を共有して一緒に楽しむことが大切と強調。柚木代表は24時間対応の電話対応やシェルターの運営などを挙げ、ヒアリングを重ねて自立に導いていると話した。
続いて参加者たちが2グループに分かれて、意見交換。ショートステイできる居場所や環境づくり、市内外の団体による共同プロジェクトの立ち上げ、子どもの居場所支援マップ作成、行政や国との連携強化といった意見が出され、参加者は体験談を交ぜながら熱心に話し合った。
美作圏域の子どもや若者への支援を考えるシンポジウム