美作大学女子ソフトボール部＝岡山県津山市＝の４年生２人が、国内最高峰の女子リーグ「ＪＤリーグ」に所属する日本精工ブレイブベアリーズ＝滋賀県湖南市＝に新年度、入団することが決まった。「大学で学んだ感謝の気持ちを忘れず挑戦し、ソフトボールの魅力を伝えられる選手になりたい」と意気込んでいる。
外野手の谷輪詞音さん（22）＝食物学科＝、内野手の岡本采子さん（22）＝児童学科＝。同大は全国大会の常連として知られるが、日本のトップリーグに選手を輩出するのは初めて。
谷輪さんは兵庫県加東市出身で、小学生のころスポーツ少年団で野球を始め、中学からソフト部で活動。５０メートル走６秒９の俊足と肩の強さ、守備範囲の広さが特長で、大学では２年生からレギュラーをつかみ、３番・センターとして活躍した。
岡本さんは大阪府寝屋川市出身で、小学５年でソフトを始め、高校は強豪の金光藤蔭高に進学し、全国大会にも出場。小柄ながら長打力があり、巧みなグラブさばきと果敢な守備を武器に、大学では１番・ショートを任された。
昨年５月に開かれたチームのセレクションに参加し、合格をつかんだ。谷輪さんは「大学では仲間の存在があったからこそ、苦しいことも乗り越えられた。応援してくれる先輩や同級生、後輩たちの思いを背負い、感謝の気持ちで１年目から活躍できるよう頑張りたい」。
岡本さんは「日本精工を日本一にして、チームスローガンの滋賀から全国にソフトを広めることが目標。美作大学の名前も全国に知ってもらい、後輩たちに勇気を与えられる選手になりたい」と抱負を語る。
４年間指導した土谷文乃監督（34）は「これから多くの困難があると思うが、たくさんの人の支えや感謝の気持ちを忘れず、笑顔で頑張ってほしい。津山の名を全国に広げてくれると思うので、地域のみなさんの応援をお願いしたい」と期待を込めた。
同リーグは日本女子ソフトボール機構が主催し、発足２季目を迎える。
