美作大学(岡山県津山市)バレーボール部が、中国大学リーグ戦(女子)の3部に相当するチャレンジリーグ戦春季大会で優勝し、21日、初の「2部昇格」をかけた入れ替え戦に臨む。高校時代に全国大会に出場したメンバーがいるなどチーム戦力は充実しており、一丸となって決戦に挑む。
部員は大学、短期大学部(専攻科を含む)の23人で、美作高をはじめ、岩美高(鳥取県)や銀河学院高(広島県)といった各県の強豪校からも入部。岩美高出身の2人は全日本高校選手権(春高バレー)の出場経験がある。
4チームが参加して1日に開かれた同リーグ戦では1年生たちもレギュラーで活躍。パワーや高さのある優勝候補の岡山大学に対して第1セットを粘り強く戦って逆転でものにし、2―0でストレート勝ち。3勝0敗で初優勝を飾った。
練習は週2日、各2時間だけだが、それぞれ集中して効率的にメニューをこなす。コースとスピードを意識したサーブ、正確なレシーブに力を入れるとともに、低めのトスからの速い攻撃に磨きをかけている。
指導するのは、美作高女子バレー部で約35年の指導歴があり、同校を強豪に育て上げた福武輝正監督。「ミスをしないチーム作り」に取り組む。大学では7年目を迎え「戦力的にはこれまでで1番いいチーム。出足がうまくいけば次の試合も必ず勝てる」と語る。
入れ替え戦は2部6位の島根大学と対戦。エースの赤堀花梨選手(18)=短大幼児学科1年、美作高校出身=は「みんなでボールを必死につなぎ、スパイクを決めきって2部を目指したい」。重村百香主将(20)=専攻科介護福祉専攻1年、島根県・大東高校出身=も「連続ミスをしないよう全員で心がけ、サーブカットとチャンスボールをセッターに正確に返球し、チームの柱になれるよう頑張りたい」と意気込んだ。
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1チャレンジリーグ戦で優勝し、2部との入れ替え戦に臨む選手たち