美作大学・同短期大学部=岡山県津山市=で29日、オリンピック選手らを招いた栄養学の講義があり、食物学科と栄養学科の学生約120人が、トップアスリートの考えなどを通じて管理栄養士のあり方を学んだ。
リオ五輪柔道女子70キロ級金メダリストの田知本遥さん、アトランタ五輪サッカー男子に出場した松原良香さん、女子社会人野球チーム・新波の代表を務める石田京子さんが講師を務めた。新型コロナウイルス感染拡大で来られなかったため、ビデオ会議システムを使って行った。
パネルディスカッションでは、自身の経験を紹介。田知本さんは体重管理の厳しさに触れた上で、「栄養士の指導のもと、3週間ほど前から野菜中心の食生活に変えて3〜5キロを落とし、試合間近は炭水化物でエネルギーを蓄える。ピリピリする選手にとって精神面でも大きな存在」と語った。現在、筑波大で体育学を研究しているという松原さんは「食事とスポーツの関係について注目度は増しており、栄養士はより夢がある職業になった」と呼びかけた。
栄養学科2年・新垣創也さん(19)は「環境や状況の変化に合ったコンディション調整が大切だと分かった」と話した。
スポーツ飲料を製造する製薬会社の社員による講話もあり、熱中症を予防する水分の取り方などを聞いた。
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リオ五輪柔道金メダリスト・田知本さんの話を聞く学生
美作大学・同短期大学部で、オリンピック選手らを招いた栄養学の講義/岡山・津山市
- 2020年7月30日
- 教育・保育・学校