美作大学沖縄県人会創作劇「時をこえ」

教育・保育・学校 美作大学沖縄県人会創作劇「時をこえ」
         

 美作大学・同短期大学部(北園町)の沖縄県人会が13日、75年前の太平洋戦争の沖縄戦をテーマにした創作劇「時をこえ」を山下の津山文化センターで上演し、市民ら約200人に平和の尊さを伝えた。
 出演した1、2年生46人は、夏休みに沖縄県平和祈念資料館を訪問。体験者の手記を読んで脚本や台本を作り、約2カ月練習した。
 物語では、高齢女性が登場して当時を回想。ひめゆり隊に召集されて家族と離れ、最後は集団自決を迫られた女子生徒、防空壕の中で米軍の襲来におびえる高齢者、過酷な環境で規律意識を失った兵士らの様子を演じた。激しい動きの踊りを交ぜたり照明を駆使したりし、表現豊かに戦争の悲惨さを訴えた。
 和気町の石野敏郎さん(70)は「悲惨な面は時代の経過とともに語られなくなっている。生々しい様子が伝わった」と話した。
 2013年から「慰霊の日」(6月23日)に合わせて劇を披露しているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で準備できず、延期した。
 火災で建物などが焼失した世界遺産・首里城の再建に向けて取り組んだ募金はこの日で終え、累計約144万円が集まった。

創作劇「時をこえ」を演じる沖縄県人会の学生


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