県は、中高生に性犯罪被害専用の相談窓口があることを広く知ってもらおうと、啓発用のカードとステッカーを作製し、県内全校に配布した。美作大のサークル「犯罪被害者支援研究室」が内容やデザインを考えた。
相談窓口は、県が2016年に設立し、公益社団法人被害者サポートセンターおかやまが運営する「おかやま心」。周知不足を踏まえて製作を企画し、同大に依頼した。
カード(縦5・4?、横8・5?)には「あなたが望まない性的な行為は犯罪です」、ステッカー(縦14・8?、横10・5?)には「ひとりで悩まないで」という言葉が目立つように書かれ、それぞれ電話番号や受付時間を記載。自身の写真を送るよう脅されたことや駅、店での盗撮といった事例も載せた。カードは生徒配付用として10万7000枚を、ステッカーは各校の女子トイレ掲示用に3100枚を作った。
サークルメンバーの安倉大貴さん、砂田蘭さん、青木明日香さん、酒井結女さんが手がけた。「受け取る人の気持ちを考えて製作に当たった。少しでも関心をもつ人が増えることを願う」と話した。
相談窓口は「おかやま心」専用電話(■086―206―7511)。受付時間は月曜日から土曜日までの午前9時〜午後5時。祝日、年末年始は休み。
美作大学生 手がけた啓発用ステッカー