美作大学短期大学部栄養学科と、美作市中山の温泉旅館・ゆのごう美春閣は、スポーツ合宿者向けの食事メニューを共同開発し、同旅館で提供を始めている。朝食は「持久力向上」、夕食は「疲労回復」をテーマに献立を作った。
昨年度スタートしたプロジェクトで、2年生の有志11人が朝食班と夕食班に分かれて約1年かけて完成させた。
夕食は、ミネラルを補給する「黒米ご飯」、疲労した筋肉の回復を助ける「蒸し鶏 油淋鶏(ユーリンチー)風ソース」や「白身魚とチーズのフライ」、野菜がふんだんな「塩ちゃんこ鍋」など。朝食は、血液をサラサラにする「鯖(さば)ハンバーグ」、食物繊維で腸内環境を整える「和風オムレツ」、豊富な炭水化物が体力源になる「黒豆ポテトサラダ」などを盛り付けている。
同学科の齋藤亜花音さんと山田夏未さんは「さまざまなサポートを受けながら完成できた。栄養士としての知識はもちろん、調理師としての視点も学ぶことができた」「料理を見た子どもたちが『おいしそう!』と言って残さず食べて力を付け、試合に勝ってもらいたい」とにっこり。
菅満幸料理長は「意見交換を繰り返し、栄養価が計算され、見た目も良く、立派な料理が完成した。さっそくお客様に好評です」と話している。
料理は学生で2連泊以上するスポーツ団体が対象。問い合わせは、美春閣(☎0868-72-8111)。
美作大学短期大学部栄養学科とゆのごう美春閣スポーツ合宿者向け食事メニュー開発