岡山県美作市は16日、市内での予定を調整していた東京五輪7人制ラグビーの米代表チームによる事前合宿を実施する方針を固めた、と発表した。五輪開幕直前の7月15〜22日、入田の県美作ラグビー・サッカー場を練習会場に宿泊は市内のホテル1棟を借り上げ、新型コロナウイルスの感染対策を徹底する。
県内の東京五輪・パラリンピックの事前合宿は、誘致された11件のうちコロナ禍の影響でこれまで7件の中止が決まり、現時点で実施を表明したのは同市のみで、ほか3件は協議中。市によると、先方から実施に向けて入国の見込みが立ったとの連絡を同日受けたといい、男女代表チームのメンバー各15人程度と監督、スタッフらを含めた約50人が来日する予定。
課題となる感染対策は国が示す指針に沿って強化し、受け入れ環境を整備。合宿期間中、選手団は貸し切りのホテルと練習会場をバスで往復する以外、外出の自粛を要請し、健康管理としてPCR検査を毎日実施する。詳細は協議中だが、当初予定していた地元の学生らとの交流は行わず、スタンドから練習を見学するなど直接会わないかたちを検討中。
市スポーツ振興課では「コロナ禍で市民との交流ができないのは非常に残念だが、選手団にできるだけ良好な練習環境を提供し、大会にベストな状態で臨めるよう努力したい」としている。
美作市 五輪事前合宿実施へ
- 2021年6月17日
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