岡山県美作市が老朽化に伴い中国自動車道美作インターチェンジ西側に整備を進めていた新庁舎が完成し9日、落成式が行われ、関係者約300人が祝った。供用開始は5月7日予定。
新庁舎は鉄筋コンクリート2階延べ床面積約7200平方メートルで、北山と豊国原にまたがる用地に建設。市に分散する保健福祉部や市教委を集約し、今後周辺に防災公園や文化センターを段階的に整備する。
庁舎内は、1階に開放感のある吹き抜けの市民ロビーや多目的ホール、2階に総務部、教育委員会、市長部局、議場などを配備。内装には地場産のヒノキ材などを使用し、総事業費は約50億2000万円。
式典で萩原誠司市長は「美作市民の一体化と防災を含む市民生活向上の象徴として庁舎完成を共に祝いたい」とあいさつし、土地提供者や庁舎一帯の新大字・美来(みらい)を考えた美作北小児童らに感謝状を贈った。
落成式は市政施行20周年記念式典と2024年度の市顕彰式典と併せて実施した。
10、11日には市民らに向けた内覧会も行われた。