県北囲碁界の頂点を決める第39期美作本因坊決定戦(津山朝日新聞社主催、津山囲碁協会主管)が5日、岡山県津山市田町の弊社で開催。池田晃一美作本因坊(78)=福田=が江原憲行七段(68)=大田=をストレートで下し、タイトルを防衛した。通算8期目で、2回目の永世位に就いた。
池田本因坊、江原七段ともに永世位就任経験のある実力者同士の対戦となった。
三番勝負、持ち時間60分で行った。一局目は江原七段の黒番で開始。白が序盤から仕掛けて、戦いに突入した。難しい戦いの中で、白が一瞬の隙を突いて、134手まで白中押し勝ちした。
第2局は、手番を入れ替えて池田本因坊の黒番で開始。両者隅をしっかり固めて、じっくりした序盤戦になった。黒が厚みを蓄えて、主導権を握った。終盤にかけて白の石を攻める展開に持ち込み、185手まで黒中押し勝ちした。
池田美作本因坊は「江原さんは県北の強豪のなかでも一番の正統派。好勝負ができた」。江原七段は「熟練の池田さんはほころびがなく、バランスの取れた方。いつか対等に打てるようになりたい」と話した。
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盤面に火花を散らした第1局
美作本因坊決定戦
- 2021年9月6日
- 歴史・文化